トップメッセージ

 今般、当社の元従業員による着服の事実が判明し、2023年7月に調査委員会の調査報告に基づき、再発防止策および関係者の処分について公表いたしました。 また、2023年6月に外部機関より当社および連結子会社の会計処理の一部に疑義があるとの指摘があり、外部の有識者で構成される特別調査委員会を設置し、その調査結果を受領したのち、2023年9月に再発防止策と関係者の処分について公表いたしました。
 当社、およびグループ各社のお客様、お取引先ならびに株主の皆様に、多大なるご迷惑とご心配をおかけしていることを深くお詫び申し上げます。
 当社として、今後このような不祥事案を二度と発生させることのないよう、全社を挙げて再発防止と信頼回復に努めてまいります。

 当社を取り巻く環境は、主軸事業の一つである情報システム業界は、レガシーシステムからの脱却や、社会的なDX化の動きは継続し、IT投資は引き続き力強さが感じられました。もう一つの主軸事業である建設業界は、住宅ローン金利上昇への警戒感や、住宅資材価格の高騰により、2022年度の新設住宅着工戸数は前期比0.6%減となり、昨年の増加から減少に転じました。
 このような環境のもと、当社グループは2023年3月期から3か年の中期経営計画に基づき、グループ各社の利益増大、「選択と集中」への事業再編と財務基盤安定化による更なる企業価値の向上を進めてまいりました。
 その結果、2023年3月期の当社グループの連結業績は、売上高は約305億(前期比116%)、営業利益は約7.4億(前期比310%)、となり、当期は営業利益において上場来最高益を実現し、中期経営計画の初年度として順調な滑り出しをはかる事ができました。

 これからも当社グループは、ICT技術・DXにより社会インフラの効率的、効果的付加価値の向上および社会貢献を目指して「社会問題解決型企業」を目標に掲げ、コア事業である、コンサルティング事業、システム開発事業、人材事業、地盤調査改良事業へ、積極的に投資するとともに、コア事業とのシナジー効果が見込まれる新規事業の確立や、新技術の研究開発を推進し新しい価値を生み出す事に挑戦し続けていきます。

 当社グループには、会社を通して人としての視野を広げ、目標に向かって失敗を恐れず果敢に挑戦する企業風土があります。社員一人ひとりが社会に貢献するという志と目標を持ち、仕事を通して挑戦し、成長し、目標を達成することによって社員の精神的、物質的な豊かさを実現し、人生を幸せなものにしていくことを目指しています。我々一同の挑戦と成長が当社グループの発展を加速させ、さらに豊かな社会の実現につなげられるよう全社一丸となって持続的な企業価値向上に取り組んでまいります。

 今後とも、皆さまからのご理解と変わらぬご支援、ご愛顧を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

ITbookホールディングス株式会社

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